特集 循環器疾患の画像診断—現状と進歩
Ⅲ.心筋症
MRIでどこまで診断できるか
橋村 宏美
1
,
植田 初江
2
1西宮渡辺心臓脳・血管センター放射線科
2国立循環器病研究センター病理部
pp.378-387
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200274
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Point
・心臓MRIでは,様々な撮像シークエンスを利用して,形態評価(冠動脈・心室壁厚),心機能解析,血流評価,心筋還流,心筋性状を評価できる.
・心筋症の診断には,cine MRIによる形態評価・心収縮能評価と遅延造影による障害心筋の評価が重要となる.
・本稿では,特に日常臨床で遭遇する肥大型心筋症・拡張型心筋症・不整脈原性右室心筋症・心臓サルコイドーシス・心アミロイドーシスについて,心臓MRI遅延造影と,最近心筋性状の新たな評価方法として注目されているT1 mapping,これらを理解するために必要な病理組織学的所見を示す.
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