特集 ビギナーからエキスパートまでの認知症画像診断
MRIでどこまで迫る? (2)変性性認知症の鑑別
櫻井 圭太
1
,
金田 大太
2
,
橋詰 良夫
2
1国立長寿医療研究センター放射線診療部
2医療法人さわらび会福祉村病院神経病理研究所
キーワード:
Alzheimer 病(AD)
,
嗜銀顆粒性認知症/ 嗜銀顆粒病(AGD)
,
神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)
,
辺縁系優位型加齢性TDP-43 脳症(LATE)
,
進行性核上性麻痺(PSP)
,
大脳皮質基底核変性症(CBD)
Keyword:
Alzheimer 病(AD)
,
嗜銀顆粒性認知症/ 嗜銀顆粒病(AGD)
,
神経原線維変化型老年期認知症(SD-NFT)
,
辺縁系優位型加齢性TDP-43 脳症(LATE)
,
進行性核上性麻痺(PSP)
,
大脳皮質基底核変性症(CBD)
pp.1398-1407
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005903
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
● 変性性認知症の画像診断を行う際,脳萎縮や信号変化を含めた形態変化は鑑別に有用な情報を提供しうるため,形態的MRIによる特徴的な画像所見の検出は大きな利点がある.
● 脳萎縮の評価には,スライス間分解能が高く連続的な観察が可能な3D-T1強調像および多断面再構成法(MPR)を実施すべきである.ただし,発症早期の症例は必ずしも特徴的な形態変化を呈するとは限らない(感度の問題).
● また,異なる病態が,類似した形態変化を呈することがある(特異度の問題).
● 合併病理が形態変化を修飾することがあるが,その検出に関してはさらなるエビデンスの蓄積が必要である.
Copyright © 2024, Gakken All rights reserved.