肝癌診療の最前線-知っておきたい診断・治療の新情報
診断とスクリーニング・サーベイランス EOB-MRIで肝癌はどこまでみえる?
今井 康陽
1
,
高村 学
,
大西 裕満
,
金 東石
,
岡田 真広
,
村上 卓道
1池田市立池田病院 消化器内科
キーワード:
肝細胞癌
,
MRI
,
Gadoxetic Acid
,
マルチスライスCT
Keyword:
Carcinoma, Hepatocellular
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Multidetector Computed Tomography
,
Gadolinium Ethoxybenzyl DTPA
pp.408-413
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012175475
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・多血性肝細胞癌の診断において、EOB造影MRIはMDCTより高い診断能、検出感度を有する。また、早期肝細胞癌の90%以上がEOB造影MRI肝細胞造影相で低信号結節として検出可能で、CTAPを含む他のいずれのmodalityより検出感度が高く、肝細胞癌のスクリーニングにも有用である。・慢性肝疾患にみられるEOB造影MRI肝細胞造影相で低信号を示す肝乏血性結節、とくに増大傾向を示す結節は多血性肝細胞癌に進行する可能性が高い。・EOB造影MRI肝細胞造影相はUS fusion imagingを用いた肝細胞癌診断・治療のナビゲーションシステムのreference画像として有用性が高い。
©Nankodo Co., Ltd., 2012