Japanese
English
特集 イレウス診療のupdate
診断
イレウスの診断はMRIでどこまでできるか
The use of MRI in bowel obstruction
正木 忠彦
1
,
松岡 弘芳
1
,
杉山 政則
1
,
高原 太郎
2
,
跡見 裕
1
Tadahiko MASAKI
1
1杏林大学医学部第1外科
2杏林大学医学部放射線科
キーワード:
MRI
,
イレウス
,
小腸閉塞
Keyword:
MRI
,
イレウス
,
小腸閉塞
pp.169-177
発行日 2000年2月20日
Published Date 2000/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904023
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息止めスキャンが可能な高速spin echo(SE)法(HASTEなど)の出現により,消化管の蠕動運動をフリーズした状態で腸管の内腔(腸液)を画像化できるようになり,消化管がMRI検査の対象になるようになった.イレウスにおける閉塞部位とその原因の診断にMRIがCT scanに取って代わろうとしているといっても過言ではない.冠状断面画像はsurgical viewそのものであり,外科医にとって腸管の走行が容易に把握できるメリットは何物にも代えがたいものがある.さらに後処理として最大値投影(MIP:maximum intensity projection)を行えば小腸全体の立体走行の把握がきわめて容易となる.閉塞部位をpin pointに指摘できるものとして高原らが報告している残渣サインの有用性についても述べる.
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