特集 循環器の現場からの検証:そのエビデンスを日本で活用するには?
Ⅴ.不整脈疾患
わが国の心房細動アブレーションは過大評価か?—MANTRA-PAF試験を巡って
西原 崇創
1
1東京医科大学八王子医療センター循環器内科
pp.126-132
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200234
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Point
・薬物によるリズムコントロールで予後を改善することはできない.このことがアブレーションへの期待を高めた.
・抗凝固療法が積極的に行われるようになった今日,心房細動へのアプローチそのものを変える時期に来ている.原因が多様であるように死亡原因も多様であるため抗凝固療法とアブレーション治療に過剰なフォーカスが当たることは決して好ましいとは言えない.
・現時点では,低心機能例に対するアブレーション治療以外に十分なエビデンスは得られていない.
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