特集 循環器診療 薬のギモン—エキスパートに学ぶ薬物治療のテクニック
Ⅲ.虚血性心疾患・SHD診療でのギモン
PCI後の抗血小板薬は,やめるタイミングはいつ?
北原 秀喜
1
,
小林 欣夫
1
1千葉大学大学院医学研究院循環器内科学
pp.72-79
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200118
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・第2世代以降の薬剤溶出性ステント(DES)では,抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)は6カ月,もしくは症例によっては3カ月で中止可能と考えられる.
・心血管イベントのハイリスク症例においては,出血リスクを鑑みつつ長期DAPTも検討すべきである.
・抗血栓薬3剤併用はできるだけ短期間とし,抗凝固薬は直接経口抗凝固薬(DOAC)の低用量を,抗血小板薬はクロピドグレルを中心としたレジメンを考慮する.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.