特集 どう診る? 急増する非結核性抗酸菌症,見逃せない結核
Ⅲ.結核 各論
薬剤耐性結核の対応
松本 智成
1
1大阪府結核予防会大阪複十字病院内科
pp.259-265
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200552
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Point
・一般病棟,さらには結核病棟内にても超多剤耐性結核の院内感染が起こりうることより,GeneXpert® TBもしくはラインプローブアッセイにてリファンピシン耐性結核を否定できるまでは,可能であれば個室管理が望ましい.
・多剤耐性結核は,コスト,治療期間,他の細菌の耐性化に多大なる影響を与える.したがって,多剤耐性結核を治療の失敗により作らないことのみならず,社会全体における多剤耐性結核の感染伝播を防ぐことが重要である.
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