特集 実地診療に役立つ睡眠時無呼吸症候群(SAS)と睡眠関連低換気障害の現況と課題
Ⅰ.睡眠呼吸障害の種類,病態生理と診断
OSA,CSA(CSB)の自他覚症状と診断基準
櫻井 滋
1
,
西島 嗣生
1
,
細川 敬輔
1
,
木澤 哲也
1
1岩手医科大学医学部睡眠医療学科
pp.400-404
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200269
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Point
・OSAは日中の眠気と睡眠中の強いいびきと窒息,喘ぎが主症状だが,明確な自覚を欠く例も多い.
・CSAでは強いいびきはみられず,基礎疾患や不眠症状が主な自覚症状である.
・CSA-CSBの鑑別疾患には多彩な病態が含まれるため,詳細な病歴聴取や血液ガス分析,脳波を含むPSGによる鑑別が必須である.
・医学的診断基準は最新のICSD-3に求めるべきだが,日本の健康保険適応基準とは異なるので注意を要する.
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