特集 結核・非結核性抗酸菌症—エキスパートが教える 実臨床に役立つ最新知見
Ⅰ.結核・非結核性抗酸菌症の臨床
低蔓延下の結核対策と行政対応
阿彦 忠之
1
1山形県健康福祉部
pp.596-602
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200189
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Point
・低蔓延化に伴い結核に対する医療従事者の関心が低下し,結核の診断の遅れによる院内・施設内感染が目立つ.
・早期に低蔓延国となるためには,結核患者の確実な治療,接触者健診の強化,結核菌分子疫学調査の活用,潜在性結核感染症の早期発見と治療(発病予防),が重要である.
・低蔓延化に伴う結核病床の減少により,各二次医療圏の感染症指定医療機関での入院受け入れ体制の整備が必要である.
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