特集 結核・非結核性抗酸菌症—エキスパートが教える 実臨床に役立つ最新知見
Ⅰ.結核・非結核性抗酸菌症の臨床
潜在性結核
猪狩 英俊
1
1千葉大学医学部附属病院感染制御部・感染症内科
pp.588-595
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200188
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Point
・結核低蔓延国に向かっている日本では,潜在性結核感染症の診断と治療は重要な対策になっている.
・潜在性結核感染症の診断は,インターフェロンγ遊離試験を使用する.
・インターフェロンγ遊離試験の特性(感度・特異度)に加えて,有病率も評価することが重要である.
・潜在性結核感染症の治療対象は,発病リスクを考慮し,相対リスクが4以上の状態にある者に勧奨している.
・潜在性結核感染症の治療には,イソニアジドを6〜9カ月内服する治療になる.
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