特集 症例から考える難治性びまん性肺疾患—病態と最新治療戦略
Ⅲ.その他の難治性びまん性肺疾患
難治性肺サルコイドーシスの病態と治療戦略
四十坊 典晴
1
1JR札幌病院呼吸器内科
pp.312-318
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200144
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Point
・サルコイドーシスは全身性疾患であり,それぞれの臓器病変において自然軽快,病変持続,病変悪化があり,難治性病態は臓器ごとに異なる.
・難治性肺サルコイドーシスは,種々の要因で病状の進行をコントロールできない慢性進行性の病態であるが,重症肺サルコイドーシスが治療抵抗性で難治化することは稀である.
・難治性肺サルコイドーシスには,ステロイドのみで治療が困難な難治症例や感染症のリスクが高い場合,メトトレキサートをはじめとする免疫抑制薬や生物学的製剤の併用または単独使用が考慮される.
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