Japanese
English
脳腫瘍の組織診断アトラス
(10)Craniopharyngioma(頭蓋咽頭腫)
Histological Diagnosis of Brain Tumors: (10) Craniopharyngioma
久保 俊朗
1
,
設楽 信行
1
Toshiro KUBO
1
,
Nobuyuki SHITARA
1
1東京大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Faculty of Medicine, the University of Tokyo
キーワード:
Craniopharyngioma
,
Pathology
Keyword:
Craniopharyngioma
,
Pathology
pp.227-231
発行日 1990年3月10日
Published Date 1990/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900039
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1.臨床的事項
脳腫瘍全国統計(vol 6)によれば,頭蓋咽頭腫は病理の確定した原発性脳腫瘍22898例中,1198例で,5.2%を占める.全年齢層にみられるが,特に5-9歳に頭蓋咽頭腫の割合がたかく,12.4%をしめている.
病理学的には良性腫瘍のため,全摘出が理想であるが,腫瘍は,第三脳室に進展する場合が多く,手術侵襲は大きい.亜全摘以上の手術を原則とすることが望まれる.亜全摘でも放射線療法を追加することで,全摘出に匹敵する予後(10年生存率87%7))が期待される.
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