Japanese
English
解剖を中心とした脳神経手術手技
前交通動脈瘤の手術—解剖を中心とした考察
Surgery of the Anterior Communicating Artery Aneurysm: Anatomical considerations
小林 茂昭
1
,
一之瀬 良樹
1
,
杉田 慶一郎
1
Shigeaki KOBAYASHI
1
,
Yoshiki ICHINOSE
1
,
Ken-ichiro SUGITA
1
1信州大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Shinshu University, School of Medicine
キーワード:
Aneurysm
,
Anterior communicating artery
,
Pterional approach
,
Inter-hemispheric approach
Keyword:
Aneurysm
,
Anterior communicating artery
,
Pterional approach
,
Inter-hemispheric approach
pp.235-240
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436202371
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I.はじめに
前交通動脈瘤は頭蓋内脳動脈瘤の30-40%を占める.その部位が深部にあり,頭蓋底のほぼ正中部にあるということ,ならびに4本の親血管をもつという特徴がある.また視床下部に近いため技術的にも非常に困難な部位にある動脈瘤である.後部循環系の動脈瘤で最も困難とされる脳底動脈分岐部動脈瘤が深部にあること,親血管が5本で,まわりがすべて重要組織であるということと対比すると前交通動脈瘤は技術的にはこの動脈瘤に匹敵すると考えられる.前交通動脈瘤に対するアプローチとして,pterional approachとinterhemisphericapproachがあるが,本論文では両アプローチに関する一般的考察を行い,次いで前交通動脈瘤のsubtypeについて言及する.
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