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報告記
第1回中性子捕捉療法国際シンポジウム
The First International Symposium on Neutron Capture Therapy. Oct. 12-14-1983. Cambrige, Massachusetts.
畠中 坦
1
Hiroshi HATANAKA
1
1帝京大学脳神経外科
pp.442-443
発行日 1984年3月10日
Published Date 1984/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436201822
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去る10月12,13,14日の3日間,ボストン(正しくはケンブリッジ市)のマサチューセッツ工科大学で,第1回の原子炉治療の国際学会が開かれた.
フィラデルフィアのSwarthmoreカレッジの物理学者Locherが,1936年に中性子の医学利用の総説を米国レントゲン学会雑誌に書いたのは,英国のケンブリッジ大学のChadwickが中性子を発見した4年後のことであった.「重い元素に中性子をあてればγ線が出るが,軽い元素に中性子をあてるとα粒子が飛び出し,これを利用して癌の治療に利用できるだろう.ただし,この治療が可能になるのには長年月と多くの労力が必要だろう」と予言している.彼の言葉のようにこの治療は恐ろしく長い年月を要してやっと実現したのである.
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