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編集後記
伊達 勲
pp.696
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436102299
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今月の「扉」には河野道宏教授から「何のために働くのか」をご寄稿いただいた.手術の名手である河野先生が,その技術をもって多くの患者を助け,そしてその技術を後輩に伝承していく姿勢がよく伝わってくる.「憤」「なにくそ」の精神を本から学びそれを実践しているとのこと,引用されている北尾氏,中村氏の著書を読者の皆様も読んでみてはいかがだろう.そのほか,今月号には,中井啓先生のリハビリテーションとロボティクスの総説をはじめ,興味深い症例報告なども多く掲載されている.
外国から留学生にもっと来てもらおう,世界に通用する学生を育てよう,という日本政府のかけ声もあって,大学内はどこもかしこも「グローバル化」である.国際バカロレア入試の採用,管理者に対してのグローバルリーダーシップ研修,そしてグローバル人材育成特別コースの設定など,次々に「グローバル」に関連する事業が行われている.病院や大学のホームページに関しても,最初のほうのページだけでなく,ページを深く入っていっても英語での情報が得られる事例が増えている.来訪した外国人医師に病院内を案内する際,英語表記が意外なほど少ないことが判明し,これを追加した,という話もよく聞く.
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