Japanese
English
特集 主題・腰部脊柱管狭窄症/パネルI・脊椎転移性腫瘍の手術的治療/パネルII・脊椎脊髄MRI診断(第20回日本脊椎外科学会より)
主題 腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症に対する保存的治療法の検討
Concervative Therapy for Lumbar Canal Stenosis
尾崎 琢磨
1,2
,
栗原 章
1
,
裏辻 雅章
1
Takuma Ozaki
1,2
1神戸労災病院整形外科
2現:三田市民病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe Rosai Hospital
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar canal stenosis
,
保存的療法
,
conservative therapy
,
椎間関節ブロック
,
facet block
,
硬膜外ブロック
,
epidural block
,
選択的神経根ブロック
,
nerve root block
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar canal stenosis
,
保存的療法
,
conservative therapy
,
椎間関節ブロック
,
facet block
,
硬膜外ブロック
,
epidural block
,
選択的神経根ブロック
,
nerve root block
pp.389-393
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900824
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:当科において過去2年間に腰部脊柱管狭窄症と診断され保存的治療を行った症例107例(男48例,女59例,初診時平均年齢67.9歳)に対し検討を加え,治療結果をJones & Thomsonの判定基準に準じて評価した.また,手術例51例の治療結果と比較検討した.
保存的療法は,NSAIDsの経口投与およびブロック療法を行った.ブロックは,椎間関節ブロック,選択的神経根ブロック,椎弓間腔からの硬膜外ブロックを各症例に応じて行った.ブロック療法では総合して8割ほどの症例に何らかの改善をみた.各症状別の改善度にも検討を加えた.腰痛,下肢痛などの自覚症状は軽快するものが多かった.しかし,下肢筋の麻痺症状,間欠性跛行,膀胱直腸障害の改善度は低く,当初よりこれらの症状を有し3カ月以上の保存的療法に抵抗性を示すものは保存的療法の限界と考えられた.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.