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はじめに
血圧には昼間の活動期に頂値を,夜間睡眠期に底値を有するサーカディアンリズムがあることが知られている1)。最近では,早朝覚醒とともに急速に血圧が上昇するいわゆるmorning riseがあることも明らかになってきた2,3)。
一方,血管作動性物質と総称される血中・尿中諸物質の中には早朝覚醒前から午前中前半に頂値を有するサーカディアンリズムが検出されているものが多く,中でも交感神経の活動性の指標となるカテコラミンのリズム性は血圧のmorning riseあるいはサーカディアンリズムと関連があるといわれてきている。しかし他の多くの血管作動性物質のリズム性と血圧のウルトラディアンリズムあるいはサーカディアンリズムがどのような関わりを持っているのかは未だ明らかでなく,またそれを証明することは極めて難しい。
Abstract
In this paper, we described the summary of our studies regarding the rhythm characteristics of urinary (or blood) variables relating to the regulation of blood pressure.
Urine (or blood) was collected from each sub-ject at 4-hour intervals for the ensuing 24 hours. Each individual variable of a given subject wasdetermined in the same assay run. Both chrono-gram and the population mean cosinor method were used to detect the rhythmicity and to analyze the circadian variation.
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