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                                特集 第16回脳のシンポジウム
                        
                        
                
                  
                  
              
              
              
                  
                  
                  
                  
                            
                                    脳ならびに神経系の機能代償
                                    臨床的観察より
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    運動支配様式の可塑性—末梢神経・筋機能の転換
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    Plasticity of motor control pattern: Convertibility of peripheral nerve and muscle function.
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                津山 直一
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Naoichi Tsuyama
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1東京大学医学部整形外科
                
                
                
                
                  1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, University of Tokyo
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.1288-1294
                
                
                
                  発行日 1981年12月10日
                  Published Date 1981/12/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431905354
                
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- 1ページ目 Look Inside
運動神経の中枢性支配機構は一度完成すれば一生不変というような固定したものでないことは周知の事実であり,運動練習による習得効果の上がる理由もここにある。
一側上肢切断患者や片麻痺患者の利き手交換による日常生活動作の習得も卑近な例であるが,幼児より両上肢機能を喪った脳性麻痺児やサリドマイド児が足を使って巧緻な動作を行ないうるようになる結果は驚嘆に値するものがあり,筆者は両上肢使用不能の脳性麻痺患者が両足を使ってラジオを組み立てた実例を経験している。このような人では大脳皮質中枢前回運動領野のPenfieldの運動中枢局在図は大きく変化し,正常者にあっては大きな範囲を占めている手・指の運動中枢野に代わって足・趾の運動中枢野の範囲が少なくとも機能的には大きな範囲を占めるようになっていると思われる。

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