Japanese
English
特集 睡眠
睡眠時の運動機能
Motor functions during sleep
中村 嘉男
1
Yoshio Nakamura
1
1東京医科歯科大学歯学部顎口腔総合研究施設生理学部門
1Section of Physiology, Institutc of Stomatognathic Science, School of Dentistry, Tokyo Medical and Dental University
pp.1091-1104
発行日 1981年10月10日
Published Date 1981/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431905336
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1.はじめに
現在まで調べられている限り,哺乳類のすべての動物種で,睡眠に2種類の時期が区別される。新皮質脳波が徐波パタンを示し,体性ならびに自律性機能の状態が安定したNREM睡眠期と,新皮質脳波が低振幅速波パタンを示し,体性および自律性機能が不安定なREM睡眠期である。
本稿は,まず,覚醒,NREM睡眠,REM睡眠の各行動期における体性運動機能の状態について述べ,ついでこれらの状態を作り出すニューロン機構に関する知見を概観しようとするものである。この領域ではこれまで主としてネコが用いられてきており,本稿でもネコにおいて得られた知見を主に紹介することになる。
Abstract
In this review, motor functions during sleep were described mainly based on the studies in chronically prepared, unanesthetized cats during the natural sleep-waking cycle. The following points were discussed :
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