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はじめに
1817年James parkinsonが"an essay on the shaking palsy"の中で,6例の症状を記載し,治療法についての考察の中でつぎのように述べている。「―何らかの治療法,たとえば少なくとも病勢の進行を止める方法が遠からず発見されるであろうことを期待しうる理由さえあると思われる。―そしてこの時期には治療の手が必ずや成功をおさめ得るであろうし,たとえ不幸にもその時期が少し遅れたとしても,すでに起こってしまった変化をとり除くことは望み難いかもしれないが,病気のそれ以上の進行をくいとめることができるかもしれないのである。」20)
このParkinsonの記載から,150年以上経過した。そしてパーキンソン病の治療法が非常な進歩をとげたことは確かなことである。1867年には,Ordensteinによって,ベラドンナアルカロイドの治療効果が報告され,その後約半世紀以上の間,アルカロイドによる薬物療法が行なわれてきた。今世紀中頃から抗コリン剤とくに,trihexyphenidyl(Artane)の出現(Corbin,1949;Berkowitzら,1952)により,パーキンソン病の治療が前進したといえる23)。
The cardinal symptoms of Parkinson's disease are tremor, rigidity, akinesia and disorders of the postural control. Some drugs such as L-dopa and stereotaxic thalamotomy are generally effective for the alleviation of tremor and rigidity, whereas akinesia and disorders of the posturalcontrol are not suppressed in some patients with these treatments.
The importance of the physiotherapy in the patients with Parkinson's disease has been stressed by several authors.
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