特集 神経学における最近の研究
<臨床>
後縦靱帯骨化症
黒川 高秀
1
1東京大学医学部整形外科
pp.892-894
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904976
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後縦靱帯は脊椎椎体の後面を連ねて脊柱のほぼ全長にわたって縦走する長大な靱帯で,椎体前面にある前縦靱帯と対をなしている。脊髄との位置関係では,脊髄硬膜に接してその前側にあって脊柱管の前壁を構成しており,硬膜後方の黄色靱帯とのあいだに脊髄をはさむ位置にある。
頸椎部において後縦靱帯が骨化(図1)したために脊髄の圧迫麻痺をきたすことが知られたのは,昭和35年月本1)の剖検報告によってであった。
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