特集 神経学における最近の研究
<生理>
受容器電位と受容物質—特に味覚受容について
佐藤 昌康
1
1東京都神経科学総合研究所
pp.660-661
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904883
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感覚受容器は,特異的にある種の物理化学的刺激に対し高い感受性を持ち,これらの刺激を神経インパルスに変換する役割をもっているが,刺激から神経インパルスへの変換が直接起こるのでなく,刺激によりまず受容膜の内外の電位差の減少(脱分極)が起こり,これが起動電位(generator potential)となって,知覚神経終末に神経インパルスを発生させる。感覚刺激によって受容器膜に起こる電位変化を受容器電位(receptor potential)とよぶ。
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