Japanese
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特集 てんかん
小児てんかんの精神医学的側面—情動障害・心理特徴・精神発達
Psychiatric Problems in Childhood Epilepsy
平井 富雄
1,2
T. Hirai
1,2
1東京大学医学部精神衛生学教室
2東京大学医学部神経研究所
1Dept. of Mental Hygine, Faculty of Med. Univ. of Tokyo
2Neurol. Institute, Faculty of Med. Univ. of Tokyo
pp.724-736
発行日 1968年10月25日
Published Date 1968/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904539
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I.はじめに
てんかんが,若年層に発症することは周知の事実である。とくに幼児期から青春前期にかけて,最初の発作を呈して発症することが多い。
このことは,てんかんの研究および臨床にとつて,二つの問題を提起すると考えられる。一つは,脳成熟の過程において何故にてんかん発作が発呈しやすいのかという,てんかんの成因に関する問題である。もう一つは,心身発達の途上において,てんかん発作が発呈した場合に,それが後の精神発達あるいは性格形成にどのような影響を及ぼすかということである。
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