Japanese
English
特集 精神薄弱
妊娠中毒症と精神薄弱
Mental retardation and toxemia of late pregnancy
森山 豊
1
Yutaka Moriyama
1
1東芝中央病院
1Toshiba Central Hospital
pp.223-226
発行日 1968年4月25日
Published Date 1968/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904498
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I.はじめに
心身障害児の原因を発生時期から分類すると,先天性と後天性とに大別できる。このうち先天異常congenitalanomaliesの原因は,遺伝因子と,遺伝因子以外の受胎後うける影響,つまり環境因子とに分けることができる。このほか出生前の重要な原因としては,分娩障害(出生時損傷)birth injuryがある。しかし,明らかに分娩障害と判明しているものは,先天異状に含ませないとする意見が多い。先天異常の重要な原因となる環境因子としても,栄養,放射線,酸素欠乏,感染(梅毒・ウイルス,トキソプラズマなど),化学物質,薬物など種々ある。
これらは,児の形態異常(奇形),あるいは知能発育障害(精薄)の原因となりうるが,いずれにしても,発生原因の詳細なことは不明な点が多い。
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