Japanese
English
特集 児童精神医学の現状と将来—都立梅ケ丘病院30周年記念シンポジウムから
精神薄弱—診断と治療をめぐって
Recent Progress in Diagnosis and Treatment on Mental Retardation
成瀬 浩
1
Hiroshi Naruse
1
1国立武蔵療養所神経センター診断研究部
1Division of Early Detection on Handicapped, National Center for Nervous, Mental and Muscular Disorders
pp.799-808
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203622
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.序言
精神薄弱の医学的診断と治療の問題の中で,筆者の経験を主として,生化学的診断のトピックを中心に説明したい。内容的な偏りや不充分な点については指定討論の中川先生に補って頂けると考えている。
医学の領域で,精神薄弱の診断と言う時には,発達面での歪みの評価とともに,原因的分析が不可欠になってきている。殊に多種類の精神薄弱に対し,後述の如く各種の治療が可能となっており,詳しい原因についての分析を行うことは,最低の必要事項となってきた。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.