Japanese
English
特集 精神薄弱
子宮内中毒による精神薄弱
Mental deficiency resulting from intoxication in the prenatal period.
立津 政順
1
,
原田 正純
1
Seijun Tatetsu
1
,
Masazumi Harada
1
1熊本大学医学部神経精神科
1Department of Neuropsychiatry, Kumamoto University
pp.181-190
発行日 1968年4月25日
Published Date 1968/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904494
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一般に脳傷害が子宮内における中毒によつて起ることの可能性は大きいが,それが実証されている例は少ない。このようなことが確認されかつそうした患者が多数発生したという点において,先天性水俣病はとくに注目されるべきであろう。ここでは主として本疾患について,私たちの経験をもとに述べたい。また,子宮内ての一酸化炭素中毒による脳傷害についての文献も小さくまとめてみることにした。一酸化炭素中藤の問題は,将来も実際的にも意味のあることであろう。子宮内での脳傷害が,その他,母体を介しての鉛15)・サルバルサン22)によつて発生し,あるいは母親の妊娠中毒症・糖尿病など6)によつても起りうる可能性が指摘されている。
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