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特集 第8回神経病理学会
指定追加発表
ミオクローヌスてんかん(Unverricht-Lundborg型)の臨床と病理
Clinical and Pathological Stucdy on Myoclonus Epilepsy (Unverricht-Lundborg type)
安楽 茂己
1
Shigemi Anraku
1
1久留米大学医学部脳疾患研究所
1Institute of Brain Diseases Kurume University, School of Medicine
pp.717-721
発行日 1967年12月25日
Published Date 1967/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904462
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I.緒言
Unverricht(1891)は16),ミオクロニーと痙攣発作が合併した症候群を独立疾患として始めて記載し,ついでLundborg(1903)は8),この疾患が劣性遣伝を示すことを報告し,その後諸家の発表が相次ぎ,今日では本疾患の多くは,家族性に出現し,痙攣発作,ついでミオクロニーが現われ,進行性の経過をとり,最後は高度の痴呆とともに,筋硬直を伴う錐体外路性運動障害が出現し,全身衰弱によつて死亡するといわれている。
本疾患の病理組織学的所見については,Lafora & Glück(1911)が7),中枢神経系神経細胞内に,Lafora-bodyあるいはMyoklonus小体と呼ばれるものを見いだし,当初は,この所見が本疾患に絶対的な所見と考えられていたが,剖検例が増すにつれ,本疾患の病理組織学的基礎はけつして単一なるものではなく,今日"Lofora-body type","lipoid inclusion type"および"degenerative type"の3型の存在が明確になつて来た10)。
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