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特集 第8回神経病理学会
指定追加発表
LAFORA小体の分離と同定—その組織化学的,化学的,酵素学的研究
Isolation and Characterisation of Lafora Bodies
横井 晋
1
Susumu Yokoi
1
1群馬大学医学部神経精神科
1Department of Neuro-Psychiatry, School of Medicine, Gunma University
pp.709-715
発行日 1967年12月25日
Published Date 1967/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904461
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I.はじめに
この仕事は筆者が1964〜1966年,Oregon University留学中に,Dr.Austinとともにはじめ,1966年AmericanAnnual Meeting of Neuropathologist18)で発表し,その後現在もつづいているLafora病についての研究である。
ある疾患に特有な組織病理学的所見,とくに異常物質がみられると,それは当然その疾患の異常な代謝による産物であり,各種の方法によつてその物質の性状がたしかめられ,それにしたがつて異常な代謝過程を知り,これを矯正する各種の治療手段が試みられるという段階を踏んで,研究治療がすすめられるのが最も理想的な道である。しかしながら,その途上には多くの隘路が待ち構えていることは,研究者の等しく痛感するところであろう。私どもはLafora病のLafora Bodies(以下LFBと略す)に注目し,このLFBの組織からの分離と,化学的同定を企て,さらにそこに仮定される酵素の障害を見いだすべく,以下のごとく研究をすすめている。今回は紙数の制限のためその概略を記載するにとどめる。
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