Japanese
English
短報
Lafora病とミオクローヌス小体病(Lafora小体病)について
On the Definition of Lafora's Disease and Myoclonus-Body Disease
安楽 茂己
1
Shigemi Anraku
1
1久留米大学医学部脳疾患研究所
1Institute of Brain Disease, Kurume Univ. School of Med.
pp.1097-1098
発行日 1971年11月15日
Published Date 1971/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201824
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
I.はじめに
Unverricht(1891)13)やLundborg(1903)9)らにより初めて提唱されたミオクローヌスてんかん(My-Ep)は,今日病理組織的には4型に分けられ,My-Epは単なる症候群に過ぎないことが明らかになってきた1)2)。しかしながら,その中でもLafora & Glueck(1911)8)が中枢神経系神経細胞内に初めて見出したLafora小体(ミオクローヌス小体)が認められるLafora型My-Epは,今日炭水化物の代謝異常に基づく独立疾患であろうと推定され,Seitelberger et al.(1964)11)はミオクローヌス小体病として,Schwarz et al.(1965)10)はLafora病として報告した。
しかしながら,ミオクローヌス小体病およびLafora病の定義については不明確な点も見られるので,問題点をとりあげ,自験例も加えて私見を述べてみたい。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.