特集Ⅱ ミオパチーの疫学と臨床
先天性ミオパチーの臨床
高津 忠夫
1
,
福山 幸夫
1
1東京大学医学部小児科
pp.407-412
発行日 1965年7月25日
Published Date 1965/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904191
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序言
先天性ミオパチーの意味はやや曖昧である。たとえば遺伝性退行変性疾患である進行性筋ジストロフィーなども,原因が後天性でなく,すでに先天的に決定づけられているという意味で,先大性ミオパチーの範疇に入れてもおかしくない道理ではあるが,普通は含めない。ここでは,満1〜2歳以前に発病したミオパチーの中で,従来のほかの疾患概念に入らないもののみを先天性ミオパチーとして,研究対象とした。
このように限定しても先天性ミオパチーの種類は複雑多岐にわたり,かつ実際の症例数も決して少なくない。今回は時間の都合で,その一部の問題について述べることにする。
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