特集Ⅱ ミオパチーの疫学と臨床
Dystrophic arthrogryposis syndromeの同胞例について
室根 郁男
1
,
白川 健一
1
,
佐藤 猛
1
,
山田 克浩
1
,
神林 敬一郎
1
1新潟大学医学部第1内科
pp.413-418
発行日 1965年7月25日
Published Date 1965/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904192
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はじめに
Arthrogryposisとは"αρθον+γρνποζ"すなわち"curved joint"ということであつて,Rosenkranz(1905)1),Stern(1923)2)によつて先天的に四肢および躯幹に関節の変形や拘縮を示す症例につけられた名称である。これはPearson and Fowler(1963)3)に指適されているごとく,独立せるclinical entityとしてよりはsyndromeとして解されるべきであり,原因的にはmyogcnicのものとneurogenicのものが含まれており,大多数のものはncurogenicのものであるとされている。したがつて,arthrogryposis syndromeというべきである。
われわれは先天的にskepetal deformitiesを有し,上記arthrogryposis syndromeであり,しかもmyogenicと考えられるところから,前掲Pearsonら(1963)3)のいうdystrophic arthrogryposis syndromeに入れられるべき同胞,兄妹例を経験したので報告する。
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