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特集 第5回神経化学懇話会
一般演題
8.中枢神経刺激剤の脳組織呼吸および蛋白質代謝におよぼす影響
The Effects of Psychomotor Stimulants on the Protein Metabolism of the Brain
中沢 省三
1
,
古沢 善文
1
,
原 隆夫
1
Shozo Nakazawa
1
1新潟大学医学部脳神経外科
1Dept. of Neurosurgery and Brain Research Institute, Niigata University School of Medicine
pp.842-846
発行日 1963年8月25日
Published Date 1963/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904074
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緒言
向精神薬剤の相継ぐ開発により,これまで極めて治療の困難であつた精神神経疾患の薬物療法が可能となり,臨床精神医学の治療面に一大革新をもたらしたことはいうまでもないが,現在では精神医学のみならず脳・神経外科領域においても著しい臨床的成果が収められている。しかしその作用機作については,多数の脳生理学的並びに神経生化学的研究にもかかわらず,一致した明白な結論の出ているものは意外に少なく,多くの薬剤は部分的に解明されているにすぎない。我々は1)2)第2回神経化学懇話会において,Thiopental,ChlorpromazineならびにMegimideの作用機作について脳組織呼吸および脳蛋白質代謝,さらに高energy燐酸の変動の面からいささかの知見を述べたが,今回向精神薬剤Lucidril, Meratran,Catron, Elavilについても一連の実験を行なつてきたので,ここにとりまとめて発表する。
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