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神経筋接合(N-M-J)は神経線維の興奮を筋の収縮や弛緩に置き換えるユニークな機能を有する構造物である。その生理学および解剖学的検索の多いのにくらべ,病的条件下にあるN-M-Jの研究は少ない。いわゆる神経筋疾患と呼ばれるものの研究も,中心となるべきN-M-Jの検索よりも,支配神経や筋について行なわれることが多い。このことはN-M-Jそのものが検索にきわめて不利な条件下にあり,この方法論的制約によることが多いと思われる。
このN-M-Jで最初に問題となることに,筋に対する神経の作用は単に筋の収縮や弛緩のための刺激を伝えることだけであろうかという疑問である。問題を提起する最も端的な現象として,神経切断後,筋に萎縮を生ずるという事実がある。この神経切断後の筋萎縮はdisuse atrophyと呼ばれているが,筋が収縮を行なわないことだけが原因であるかは疑問とされるところで,むしろ神経切断によって筋に作用する栄養的作用が消失したと考えることも可能で,より妥当とも思われる。そのほか種々の事実は,筋の神経支配には栄養ないし筋の維持という作用を有している可能性を示唆している。そしてこのような作用は多くの人によって提唱されているが,具体的にどのような物質がこの作用を有しているかの報告はきわめて少なく,ただDrachmanはアセチールコリンにこの作用のあることを報告している。
In vitro formation of the neuromuscular junction (N-M-J) has been successfully achieved between fragments of spinal cord and muscle from fetal rats and mice. The technics employed were the same to those described previously. The effects of curare and reserpine were also studied by applying the agents diluted in the feeding media. The following sequential processes seem to be key steps for the in vitro formation of the synapse.
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