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特集 第7回脳のシンポジウム
主題—慢性進行性神経疾患の中から
In vitroでの神経・筋結合の研究—形成初期の特徴について
Studies of neuromuscular junction cultivated in vitro: Characteristics of early stage of development
米沢 猛
1
,
Norman Robbins
2
Takeshi YONEZAWA
1
,
Norman Robbins
2
1京都府立医科大学病理学教室
2Department of Anatomy, Case Western Reserve School of medicine
1Department of Pathology, Kyoto Prefectural Univ. of Medicine
2Department of Anatomy, Case Western Reserve School of medicine
pp.164-166
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903363
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神経・筋結合(Neuromuscular junction以下N-M-Jと略す)は,運動性神経細胞のインパルスを筋線維に伝え,筋の収縮を生ぜしめる仲介的存在である。さらに前者から後者へ未知の栄養的作川をも伝える。この結合の形態学ならびに機能上の特性を明らかにするための研究は数多い。そのうちでも組織培養法によつて脊髄前角細胞の軸索と筋線維との間にN-M-Jを形成せしめ,電気生理学的方法,組織化学,電顕などの方法を併用した研究は現在若干の研究室で行なわれている。この組織培養法によるN-M-Jの研究は,鏡下で形成に至る全過程を観察しうる利点とともに,目標とする神経線維や筋線維について種々の方法による検索が可能な点も長所といえるであろう。
この報告は,このような培養法によつて得たN-M-Jの形成について,とくにその初期の2,3の問題に関して述べる。
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