Japanese
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特集 第9回脳のシンポジウム
主題:脳血管性障害
指定討論:脳血管性障害の疫学に対する指定討論
Discussion to "Epidemiological study on cerebro-vascular diseases in Japan"
佐々木 直亮
1
Naosuke SASAKI
1
1弘前大学医学部衛生学教室
1Department of Hygiene, Hirosaki University School of Medicine
pp.1123
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903586
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- Abstract 文献概要
脳のシンポジウムの中で「脳血管性障害の疫学的研究」の発表の機会があたえられ,ただいますぐれた研究の成果を聞くことができたことを疫学者の一人として喜びたいと思います。われわれも20年近くこの方面の研究を行なって来ましたが,その成果についてはここではふれません。ただこれからは「脱疫学への展開」「人間そのものを追求する学問への展開」を必要とするのではないかという考え方に至ったことを一言申し上げておきたいと思います。
ただいまの報告は脳血管性障害の終末点である死亡を発端にして,病理学的死因を追求するのに疫学的方法を用いたものと考えます。これらの成果が貴重なものであることを前提として,いくつかの問題点を指摘しておきたいと思います。
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