特集 精神分裂病の“治癒”とは何か
第1回日本精神病理・精神療法学会シンポジウム
指定討論
島崎 敏樹
1
1東京医科歯科大神経科
pp.228-229
発行日 1965年3月15日
Published Date 1965/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200822
- 有料閲覧
- 文献概要
台教授は行動科学の立場から解析をされました。私も実はbehavioral scienceにはなみなみならぬ関心と期待をよせている1人です。ただしそのやりかたに台教授のと違いがあるのです。ちようど兄と私が兄弟であつて,同じような仕事をやりながら,しかも方法的にまるでべつで右と左から攻めておりますように,台教授とは少年時代以来の友人ですけれども,研究に方法的な違いがありますので,その点で私からも発言させていただきます。
悪質なる精神病院にまいりますと,……(笑声)……お笑いになることはたぶんそれがあるからだろうと思います。そういう病院にたまたままいりますと,広い柔道場のような部屋に患者さんが,というよりも分裂病者が飼われております,置かれております。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.