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特集 第9回脳のシンポジウム
主題:代謝性神経筋疾患
指定討論:McArdle病のContracture—発生機序に関する生化学的考察
Contracture in McArdle's disease: Biochemical aspect
荒木 淑郎
1
Shukuro ARAKI
1
1川崎医科大学内科学教室
1Department of Medicine, The Kawasaki Medical College
pp.1071-1072
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903574
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McArdle病は,1951年に発見された筋phosphorylaseの欠損による遺伝性の筋疾患で,今日,筋糖原病の第Ⅴ型として分類されている。その特徴は,生来から運動持続能力が低下し,乏血下において前腕運動検査を行なうとcontractureを呈し,また筋にglycogenの蓄積を認める点である。McArdle病は,わが国ではまだ発見されていないが,文献上すでに55例が記載されている。
著者は,米国においてMcArdle病にみられる特有な筋のcontractureの発生機構について研究したことがあり,本日のシンポジウムでは,これに関する著者の考えを述べ,また現時点における研究上の問題点を整理してみたいと思う。
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