Japanese
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特集 第9回脳のシンポジウム
主題:神経免疫疾患
指定討論:自己免疫における障害効果発現の機序
Effector mechanism in autoimmune disease
野本 亀久雄
1
Kikuo NOMOTO
1
1九州大学医学部細菌学数室
1Department of Bacteriology, School of Medicine, Kyushu University
pp.1020-1021
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903562
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- Abstract 文献概要
自己免疫の発生機序を理解するためには,自己構成成分に対する抗原認識の立場から免疫応答の成立を考え,さらにひき起される免疫応答のタイプと障害効果の発現機序の関係を把握する必要があろう。ここでは,損傷発現の機序から,自己免疫の発生を考えてみたい。
自己免疫的病像を示すものには,自己構成成分自身の抗原に対して免疫応答が成立している場合と,免疫応答の成立は外来の微生物に関係する抗原によって引き金をひかれるが,アレルギー反応の発現に生体側がまき込まれる場合が含まれよう。いずれの場合でも,障害効果の発現は共通の基盤に立って考えることができる。
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