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特集 第8回「脳のシンポジウム」
主題:ニューロパチー研究の最近の問題
多発性ニューロパチーにおける電子顕微鏡学的検索の意義
The electronmicroscopic investigation of sural nerves in cases of polyneuropathies
大西 晃生
1
Akio OHNISHI
1
1九州大学医学部脳神経病研究施設神経内科
1Department of Neurology, Neurological Institute, Kyushu University
pp.100-105
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903476
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I.はじめに
末梢神経の病理形態学的研究方法として,光学顕微鏡による従来の方法は有髄線維の病理を追求する上に有用であるが,無髄線維,シュワン細胞などの観察・同定には不十分である。電子顕微鏡による観察方法は,末梢神経の各構成要素に関し,細胞レベルで微細構造の変化を捉え得る点においてきわめて有用である。著者は末梢神経障害を有する患者の生検腓腹神経を中心に,光学顕微鏡および電子顕微鏡学的に検索してきたが,本論文では電顕的所見の解釈を通して電子顕微鏡学的検索の意義に検討を加えることを目的とした。
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