Japanese
English
特集 感覚情報の処理機構
味覚情報とその処理機構
Gustatory code and its encoding
市岡 正道
1
Masamichi ICHIOKA
1
1東京医科歯科大学歯学部生理学教室
1Department of Physiology, School of Dentistry, Tokyo Medical and Dental University
pp.639-646
発行日 1972年8月10日
Published Date 1972/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903418
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.情報と情報処理ということについて
それまでは物質とエネルギーとが生物現象を理解し解明する二つの根本概念であったが,1949年C.E.Shannonが「情報理論」を発表してからは情報(information)という概念が生物科学の領域でも重要な意義をもつようになってきた。
ところで情報という概念であるが,これはいろいろな場合にいろいろな用い方をされていて簡単には定義しがたい。しかし,この特集号では「感覚」情報をとりあげているので,生体情報としては運動神経やホルモンによって伝達される情報などもあるが,ここではそれらをとりあげないで感覚情報だけを考えることとする。そしてそれを次のように定義する。
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.