Japanese
English
特集 神経病理—第12回日本神経病理学会学術研究会より
一般演題
重症心身障害児の病理—とくに点頭痙攣を示した4例について
Pathological studies of severe physically and mentally handicapped: with special reference to four cases of infantile spasms
森松 義雄
1
,
室伏 君士
1
,
半田 照彦
1
,
篠原 猛
1
,
白木 博次
2
Yoshio MORIMATSU
1
,
Kunshi MUROFUSHI
1
,
Teruhiko HANDA
1
,
Takeshi SHINOHARA
1
,
Hirotsugu SHIRAKI
2
1都立府中療育センター
2東京大学医学部脳研究施設病理
1Fuchu Ryoiku Center
2Division of Neuropathology, Institute of Brain Research., University of Tokyo
pp.465-470
発行日 1972年6月10日
Published Date 1972/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903401
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1)点頭痙攣を示した重症心身障害児の4剖検例について臨床と病理所見を報告した。
2)原因については,いずれも周生期に問題がみられたが,出生前因子の関与は否定できない。
3)4例の共通病変主坐は脳幹被蓋,視床,基底核であるが,このうち2例の重篤例ではさらに白質に高度,広汎な線維性グリオーゼがみられた。
4)さらに非点頭痙攣群の中で同様の高度白質グリオーゼを示す失脳状態の1例を追加。
5)点頭痙攣,白質グリオーゼなどについて若干の考察を加えるとともに,これらのものが重症心身障害児の病理という観点からみると相互に移行,関連しあって理解できることを述べた。
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.