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特集 脳のシンポジウム
主題—前庭神経・前庭神経核の組織と機能
機械的刺激を適刺激とする前庭・半規管系反射の特徴
Characteristics of Otolithic and Cupular Reflexes Reacting to Mechanical Stimuli as Natural Inputs
鈴木 淳一
1
Jun-Ichi Suzuki
1
1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
1Department of Otclaryngology, University of Tokyo, Faculty of Medicine
pp.107-114
発行日 1970年4月25日
Published Date 1970/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903109
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I.はじめに
前庭迷路を感覚器官とする「前庭系」vestibular systemに対する生理的刺激は,頭部の回転運動あるいは直線運動など機械的刺激である。
機械的刺激に感受する末梢感覚路としての前庭半規管に関する研究は数多いが,今回はそれにふれないこととする。クプラや耳石膜の偏位は毛細胞を刺激し,これは神経終末に活動電位の変化をひきおこす。
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