Japanese
English
神経耳科アトラス12
自律神経検査としての温度刺激反応
Caloric Test, a Useful Test of Vegetative System
鈴木 淳一
1
,
江上 徹也
1
,
神尾 友和
1
Jun-Ichi Suzuki
1
,
Tetsuya Egami
1
,
Tomokazu Kamio
1
1帝京大学医学部耳鼻咽喉科
1Department of Otolaryngology, Teikyo University School of Medicine
pp.387-391
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203299
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1.乗物酔いについて
乗物酔いは,多くの人は,多少ともその経験がある。それがひどかつたときのことを,生々しく思い出す人も少なくないであろう。
乗物酔いは動揺病ともいわれ,反復して加わる加速度刺激が原因と考えられている。症状の主なものは自律神経症状で,顔面蒼白,冷汗,生あくび,嘔気,嘔吐など,これに呼吸の不整が加わることが多い。乗物酔いには個体差が大きいこと,馴れの現象があることなどがよく知られている。動物でも種差が大きく,犬は酔いやすいが,ネコは酔いにくい。
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