Japanese
English
展望 神経生理
神経細胞の生理
Physiology of the nerve cell
佐藤 昌康
1
M. SATO
1
1熊本大学医学部第二生理
1Department of Physiology, College of Medicine, University of Kumamoto
pp.190-194
発行日 1956年12月1日
Published Date 1956/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901558
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前回はEyzaguirreとKumerによる甲殼類のstretch receptor cellについての研究成果を主として述べたが,今回は神経細胞一般について微小電極法によつて得られて来た新しい知見を展望し,今後の問題を探つて見たいと思う。
微小電極法は周知の様にLing & Gerard22)Nastuk & Hodgkin26)によつて生理学に導入され,以来横紋筋線維,巨大神経線維,心筋線維,有髄神経線維等に応用されて新しい研究面を開いて来たのであるが,神経細胞に関しては,Brock,Coombs & Eccles3)等により1952年以来猫の脊髄運動神経細胞に用いられ,又蟇の脊髄運動神経細胞について,荒木,大谷,古河2),荒木,大谷1),兎の交感神経細胞についてR.Eccles14),甲殼類のstretch receptor cellについてEyzaguirre & Kuffler15)16)21),蟇の脊髄神経節細胞について伊藤20)等の研究成果が報告されて居る。
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