Japanese
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特集 第7回脳のシンポジウム
主題—グリア細胞
グリア細胞—神経生理学の立場より
Glial cell: Brief comments on glia from electrophysiological view point
内薗 耕二
1
Koji UCHIZONO
1
1東京大学医学部生理学教室
1Dept. of Physiology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.101-104
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903355
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グリア細胞については形態学はある程度確立された方法論をもち,数多くの成果をあげてきているように思われる。研究の歴史も古く,他の分野からのアプローチに比して比較にならぬ豊富な遺産をもつていると考えられる。
近時,生化学的なアプローチが活発に加えられるようになつて,その方面の知見もにわかに豊富になりつつあるように見うけられる。これに比して著しく立ち遅れているのが生理学的研究である。ことに電気生理学的アプローチの埓外にあると考えられていたグリア細胞は,長い間研究者の研究対象の外に放置されてきた。ただわずか10年ぐらい以前からこの非興奮性組織に対して電気生理学的テクニックが応用され始められたにすぎない。
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