Japanese
English
展望 神経化学
昏睡の機作
Coma mechanism
吉川 政己
1
Masami Yoshikawa
1
1東大冲中内科
1Dept. of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Univ. of Tokyo
pp.195-202
発行日 1956年12月1日
Published Date 1956/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901559
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意識障害乃至その代表である昏睡の問題は精神神経領域にたつさわる者のすべてが関心を持つ課題で学会でも屡々取あげられている。本年2月慶応で行われたシンポウジウムで冲中教授は意識障害を来す疾患を臨床的に分類して次のように示した。(冲中,昭31)
意識障害を生化学的に取扱う立場として,最近発展した脳循環よりする立場と,直接脳組織を取扱う脳代謝の立場があり。前述の精神神経地方会シンポジウムでも相沢教授(相沢昭31),台博士(台,昭31)がそれぞれの立場で紹介して居られる。稍々古いがFazekas and Bessman(1953)も"昏睡の機作"という題で此の問題を論じているので,此処ではその論丈を骨子として二,三私見を加えての展望を試みることとする。
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