連載 レジメンマネジメントの流儀[8]
浜松医療センターのレジメン
河野 勤
1
,
森 玄
2
1杏雲堂病院腫瘍内科/化学療法部
2練馬光が丘病院医療技術部/薬剤室
pp.148-152
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200269
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はじめに
前回は、レジメンの作成・マネジメントに必要な「情報ソース」について考えてみた。学会が発行しているがん種毎のガイドラインや、がん全体に関わる症状や状態に関するガイドライン、レジメンが記載されている書籍を紹介し、実際にレジメンを作成する流れや注意点について解説した。
さて、今回は原点に立ち返って施設におけるレジメンマネジメントを紹介するが、実は初登場ではない。連載第3回において、レイアウトの見本として登場した浜松医療センターのレジメンを紹介する。
浜松医療センターは静岡県浜松市にある佐鳴湖のほとりにある、600床を超える地域がん診療連携拠点病院である。診療所(医院)で初期診療を行ない、専門的な検査・手術や入院を要する診療については、高度な設備を有する病院が行なうことのできるという1、地域の医師が病院を利用できるシステムが採用されており(オープンシステム)、病診連携が盛んな地域である。
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