Feature Topic Over80歳のがん診療
Over80歳のがん診療とその臨床的課題
—論考—併存疾患を有するOver80歳のがん患者への対応—COPD
楠本 壮二郎
1
1昭和大学病院腫瘍内科
pp.285-291
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200083
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症例—COPD急性増悪で緊急入院した肺がん患者
症例1:80歳の男性(実際の症例をもとに一部改変)
・腹部違和感を主訴に近医を受診し、超音波検査で腹部腫瘤が認められた。CTガイド下で腫瘤の生検を行ない、adenocarcinomaの組織診断となった。免疫組織学的検査でTTF-1*1陽性、CDX-2*2陰性、全身検索のCTで左肺下葉に不整な腫瘤状陰影があり、縦隔リンパ節腫脹も認められた。喫煙歴として、20〜75歳まで20〜30本/day、75歳時に肺炎で他院に入院加療をしたのを契機に禁煙した。
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