対談|医のアートを求めて・11
医療×文学—「本心」は自らではなく、社会がつくるもの?
平野 啓一郎
,
平島 修
1
HIRANO KEIICHIRO
1徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター
pp.1327-1335
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429205086
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臨床現場において、患者の社会背景が複雑、あるいは有効な意思決定者が不在など、特殊な個別性に悩む可能性が最も高いのが、総合診療医だと思われる。いわゆる対応困難事例に対して、一見、医学とはかけ離れた内容であっても、患者本人や家族の人生といったその背景にある文脈を理解するという意味で、「文学」が総合診療医に与える影響は大きい。
本対談では、幅広いジャンルで深い人間ドラマや哲学的なテーマの作品を次々と世に送り出す第一線の小説家・平野啓一郎氏をお招きし、この11月に公開される映画の原作『本心』1)の内容を中心に話を伺った。(平島修)
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