特集 前立腺肥大症(BPH)の手術療法―臨床現場の本心
企画にあたって
前立腺肥大症(BPH)の手術療法―臨床現場の本心
浮村 理
1
,
堀内 大介
1
1京都府立医科大学泌尿器科学
pp.607
発行日 2022年8月20日
Published Date 2022/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207627
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前立腺肥大症手術に関する特集が本誌に最後に企画されてから約5年が経過しました.この間,蒸散術や核出術の進歩は著しく,長期治療成績も蓄積され,その普及が進んだといえるのではないでしょうか.加えて,経尿道的前立腺吊上げ術に使用されるUroLiftシステムの適正使用指針が策定され,TUVPといった術式が出てくるなど,新しい選択肢も注目されてきており,泌尿器科手術の中でも明らかな進化を遂げている領域であるといえます.
しかし,臨床現場に目を向けると,昨今の高齢化社会において,認知症,抗血栓療法,巨大前立腺肥大症,排尿筋低活動などさまざまな合併症や患者背景を有する症例にもしばしば遭遇し,術者にとって新たな学びの機会が繰り返されることも決して少なくないのではないでしょうか.
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